調理スタッフ

PROFILE

調理スタッフ

尾下春貴

調理課員

調理専門学校を卒業後、2021年4月に月光園へ入社。調理課員として、月光園で提供する料理の仕込みや調理に携わる。現在は、昼食の松花堂弁当を担当。次は八寸の仕事を覚えることを目標に、日々研鑽を積んでいる。

料理を作ることが大好きで、調理スタッフに。
自分が一歩ずつ成長していることを実感

盛り付けや器も美しく、
「目にもおいしい料理」を作ることが大切

料理の専門学校に通っていた頃から、特に日本料理が好きで、卒業後は旅館で働きたいと思っていました。月光園への就職を希望した決め手は、ホームページです。ホームページで紹介されていた料理の写真や料理に対するこだわりはもちろんですが、月光橋と旅館の全景を撮った写真が美しく、「こんな素晴らしい景色の旅館で働いてみたい」と思ったのです。

入社後は、仕込みのやり方など基礎から調理を教わりました。専門学校で一通りのことを学んではきましたが、学校の知識が通用しないことも多く、最初は戸惑いました。学生時代までと特に大きく変わったのが、料理の見た目に対する考え方です。以前は「味がよければいい」という感じで、料理の見た目や盛り付けはあまり気にしていませんでした。しかし、旅館でお出しする料理は、おいしいのは当然のこと、見た目の美しさも大事です。料理の色のバランスや盛り方によって食材の切り方も変わってきますし、季節やメニューによって料理を盛る器も変わります。お客様に「おいしそう」「きれい」と思っていただける、目にもおいしい料理をお出しできるように、もっとセンスや技術を磨いていかなければいけないな、と思っています。

午後の休憩時間を有効活用して、
長丁場を乗り切る

就職前からわかっていたことではありますが、調理スタッフの仕事は1日中立ち仕事で、体力が必要です。1日の仕事の流れを簡単に説明すると、私の場合は朝7時30分に出勤し、前日からの仕込みの続きと、朝食の調理、昼食・夕食の準備などを行います。昼食が終わった午後1時30分頃から4時頃まで休憩したあと、夕方からは夕食の対応。片づけと翌日の仕込みを終えて、夜9時頃に退勤します。

最初の頃は体力的にきつくて大変でしたが、1年も経たないうちに慣れました。夜まで元気に働くために大事なのは、午後の休憩時間の過ごし方です。私は仮眠を取ったり、気分転換のためにゲームをしたりして過ごすことが多いです。休憩時間にしっかり休んでリフレッシュすることで、夕方からの仕事も体力や集中力が途切れることなく頑張れるようになりました。


日帰りのお客様に「次は宿泊してみたい」と
思っていただける料理をお出ししたい

私は現在、昼の松花堂弁当を担当しています。松花堂弁当は毎月メニューが変わり、料理に合わせて器も変わるので、盛り付けも毎回、自分で考えます。松花堂弁当に入る定番料理の中でも特に自信作なのが、だし巻き卵です。おいしいだしをたっぷり含ませて焼き上げており、噛んだ瞬間に、口の中一杯にジュワッとだしの味が広がります。他店でもだし巻き卵を食べますが、食べたときの食感や味など「やっぱり、うちのだし巻き卵が一番おいしいな」と、改めて感じます。

松花堂弁当をお出しするのは、日帰りプランをご利用になるお客様がメインです。まだ月光園に宿泊されたことのないお客様にも食べていただく料理なので、私が作った松花堂弁当をきっかけに「次は宿泊して夕食や朝食も食べてみたいな」と思っていただけるような、おいしくて美しい料理をお出ししたいと考えています。


職場の雰囲気がよく、先輩が親身に指導してくれるのも魅力

私はもともと料理が大好きで、料理を作る職場で働きたいと願っていたので、今の職に就けただけで幸せです。月光園は職場の雰囲気がとてもよく、仕事には真剣に取り組みますが、先輩とも気軽に冗談を言って笑い合えるような、明るい雰囲気が魅力です。

私が勤務する月光園鴻朧館の調理部には、8名のスタッフがいて、八寸(懐石料理の前菜担当)、焼き物、煮方(煮物全般の担当)、配膳など、それぞれ役割分担が決まっています。現在の私の目標は、早く八寸の仕事を覚えて、八寸場を任せられるようになること。ゆくゆくは、魚をさばく板場の仕事ができるようになりたいです。そのためにも、先輩から教わりながら仕事を1つずつ覚えて、日々の業務を通して着実にステップアップしていきたいと思っています。